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CLASKA ONLINE SHOP 速水真理のブログ

「アップデートする暮らし」第7回:モーツァルトと眠る

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睡眠の質を上げたい。特に不眠というわけでもないのですが、なかなか寝付けなかったり、眠りが浅いのか夜中に何度か起きてしまったり、朝起きたときに疲れが取れていない気がしたり。出来るだけぐっすり深く、死んだように眠り、昨日までのことはさっぱり忘れ、毎日新しく生まれ直したい。

よりよい睡眠のために、何かできること・変えられることはあるでしょうか。これまでにも、夜はゆっくり半身浴をしたり、ストレッチや足つぼマッサージにいそしんだり、ノンカフェインの温かいお茶を飲んでみたりと、リラックスして睡眠に備えてきたつもりだったのですが。

調べてみると、睡眠にとにかく良くないのは、寝る直前までの「スマホ」!同様に「煌々としたテレビや蛍光灯の明かり」。これがいかんのだという。ぎゃあ。ずばり、心当たりしかないです。

寝る前の時間の過ごし方を変えて、睡眠に改善が起こるのか、確かめてみましょう。

スマホは、寝る1時間前から見ない。

これまで下手したら、部屋の照明を消してベッドに潜ってからも何やらソワソワ触っていたスマホ。常に手元に無いと不安になってしまうなんて現代病を自覚しますが、幸いにしてわたしはスマホをチェックしないだけで社会に不具合をもたらせるほど世界の要人ではないという自覚で蓋をすれば安心です。寝る1時間前から手が届かないところに置いて、触らないようにしました。

テレビと照明も、寝る1時間前に消す。

はたと思い出させられました。いつも寝る直前までテレビと照明をつけていたせいですね、忘れていましたが、夜って、こんなに暗くて静かなものでした。電気の無かった昔の人たちはこの暗がりと静寂の中、どんな風に夜を過ごしていたのでしたっけ。頂きもののアロマキャンドルがあったことを思い出し、マッチでシュボっと火を灯します。あら、なんだかいい雰囲気。

そうして暗がりの中、キャンドルを眺めながらクラシック音楽を聴く。

なにこっ、これ、恐ろしく気持ちいい・・・!!

クラシック音楽の荘厳かつ美しい音色、キャンドルの火の温かな光とゆらめき、芯のはぜるわずかな音、アロマの密やかな香り。そこはまるでヨーロッパの古い教会(行ったことないけど)。

あくまでも、音楽のボリュームはささやかに。耳を澄ましながらぼんやりキャンドルの火を眺めていれば、神聖な空間の広がりに魂が洗われ、優美な時の流れに心は溶け出し、ああうっとり、すんなり、「あなたはだんだん眠くなる」―― 催眠術か魔法かと驚きたじろぐ隙もなく、瞼はずっしり重たく幕を垂れて炎の姿を見失い、頭の中からは考えという考えが何もかも消え去って空っぽになり、耳に聴こえているはずの音楽ももはや旋律の輪郭を崩して形をなさず、この身はただただ心地よい響きの波間をぷかぷか無力に漂うばかり。やがて静かに夢と現の境へと沈み、いよいよ風前の灯となった意識と共にキャンドルの火をふ、と吹き消したが最後、ベッドにずさっと転がり込み、そのままぐぅ、すーと寝入ってしまったのでした。

・・・・・・朝、目覚めてぱちくり。なんだか、随分、よく眠れた。昨日が遠い。

知ってしまった、この滑らかな寝落ちの快感。ぐっすり深い快眠。起きてすっきり。もうやみつきです。

モーツァルトショパンシューベルト・・・・・・。クラシックに詳しくない初心者らしくブックオフの500円以下CDコーナーで堂々のジャケ買いをしてきた中で、今のところ最も素晴らしい(聴き心地が良くて、早くよく眠れる)と感じる名曲はモーツァルトの『レクイエム』。すなわち死者の安息を祈る歌曲であるからして、眠るためにお誂え向きじゃないかという点でもお気に入りです。

時代背景と照らし合わせれば、なんとモーツァルト自身が亡くなる間際に作曲したのだそう。迫る死の予感を抱えて創作された、最期の作品だったとは・・・。モーツァルトの死後、未完の作品を弟子が引き継いで完成させたと伝えられています。と同時にモーツァルトが享年わずか35歳だったと知るに至り、さらに驚嘆しました。

35年の間に、その後全世界の人々が200年以上感動し続ける作品の数々を生み出したのか・・・。あらためて果てしないモーツァルト。遅ればせながら、他にもどんどん聴いてみたい。CDを買い足しつつ年譜や周辺を探りだしたら(あっさり横道に逸れまして)驚いたことに、「モーツァルト療法」なる健康法が存在するのだそうです。モーツァルトの音楽を聴くとその特異なる周波数により、まさに不眠症や高血圧、その他各種病気の改善に効くんですってよ奥さま。眉唾ものの感もありますが、実際のところよく眠れることをすでに体感してしまったわたしとしては、眠りの友にモーツァルトを選んだ自分の直感も捨てたもんじゃないなと悦に入ったり。(ただ毎度CDの半分までにも辿り着かず、聴き始め20分くらいで寝てしまうくせして、モーツァルトを語れないよなと苦笑したり。)

そんなこんなの睡眠改善、体験実施中。夜な夜な暗がりで火を焚きクラシックをかけているなんて怪しげな姿をよしんば人様に見られでもしたら「恐怖!呪いのクラシックかけババア」みたいな妖怪都市伝説も発生しかねませんが、なんの、この世に悔いも恨みもない、放っておけばのそのそと床に就くだけの無害なババアですのでそっとしておいていただけましたら助かります。

電気を消して、キャンドルを眺めながら、モーツァルトと眠る。炎と音楽の “1/fゆらぎ” による相乗リラックス効果なのか、瞑想状態に入りやすくなっているのか。科学的根拠が明示できず恐縮なのですが、理屈抜きでも寝つきのスムーズさや眠りの満足度がぐっと上がった実感は確かです。当面、続けてみたいと思います。寝酒を必要としなくなったことも実は、わたしにとって一世一代の大金星です。(お酒を飲むと眠りやすいとばかり思ってましたが、寝酒こそが睡眠によくないこともまた知りました。)もしよろしければ、だまされたつもりでお試しを。お子さまの寝かしつけにも良さそうな気がしますが、いかがなものでしょう。

それにしても「眠り」って、不思議なものですね。眠っているとき自体は無意識の状態なのに、起きているときの意識的な行動が如実に眠りに影響するなんて。人体は複雑、かつ素直です。

さぁ、今日もお疲れさまでした。気持ちよく、たっぷり眠りたいと思います。皆さまごきげんよう。おやすみなさい、で。すー

 

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